コールセンター派遣といえば、求人票を見る限り、「高時給」、「服装自由」、「シフト自由」、「完全オフィスワーク」などと良いことばかり書かれていますが、実際の評判がどうなのかというのも気になるところです。
今回は、実際に派遣社員のオペレーターとして入社し、正社員SVまで昇格した私がその実態を語っていきます。
実体験はもちろんのことですが、派遣社員のオペレーターとも数えきれないほど面談し、そこで気づいたことをお伝えできればと思います。
ちなみに結論を先出ししてしまうと、「劣悪な就業環境ではないので、安心して求人応募してほしい」ということになります。
目次
そもそもコールセンター派遣って、どういう仕事を指すの?
厳密に言えば、発信系、受信系、テレマ系等、いくつかの種類がありますが、業界の規模から言って、普通「コールセンター派遣」というと受信系コールセンターのことを指します。
受信系コールセンターというのは、企業のお客様サポート窓口のことで、困ったときに電話したら商品の使い方を教えてくれたり、付属品の購入受付の手続きをしてくれたりするところです。
専門用語では、「受信系」のことを「インバウンド系」とも呼びます。時々、求人サイトでもインバウンドと表記しているところもありますね。
就業環境としては、他業種に比べてデスク規模が大きいのが特徴です。
業態にもよりますが、通常数十名から数百名のオペレーターが一緒に仕事をします。
そのため、従業員全員と仲良くなったりすることはあまりなく、気の合う同僚数名と仲良くなるか、ほとんど全く人付き合いをしない人の二つのタイプに分かれることが多いです。
また、人数は多いものの、一人一台のパソコンと席が用意されているため、出勤していったん業務を開始したらお客様以外とは誰とも話さず、自分の業務に集中するということもかのうです。
極端に言えば、一日の中で一度も社内で会話をせずに帰ることも可能なくらいクールなデスクもあったりします。
ただ、基本的には話好きの人が多いため、仲良くなりたければ休憩室などを中心に、会話が弾む場面も多いので安心です。。
時給、服装、シフトの三点って実際どれくらい本当なの?
高時給で、服装もシフトも自由なんて仕事が世の中で本当にあるのかと疑問に思ってしまうかもしれませんが、実際にはあるのです。それがコールセンター派遣ですね。
東京都の都心部の平均時給では特に高い傾向にあります。
まず時給に関してですが、契約社員になると変動制となる場合もありますが、派遣契約である限り、応対成績によって時給が下がったりすることはないので安心です。
求人票に記載されている通りの時給が実際に貰えます。
≫関連記事:【超簡単!】時給1500円以上のコールセンターに入る方法!
続いて、服装に関してですが、特に求人票に明記されていない限りは、ジーパンなどで出勤することが可能です。実際に入ってみたら、実はほとんどの人がスーツまたはオフィスカジュアルだったということは、この業界では聞いたことがありません。
≫関連記事:コールセンターは本当に服装自由?NG例とともに私服規定を詳細解説
最後にシフトですが、これはデスクの規模によってかなり異なります。
当然ですが、数名程度の極小規模のデスクだと、一般的な飲食店などと同じように、シフトの自由はほとんど利きません。
しかしある程度規模の大きなデスクになると、休みたい日をあらかじめ申請しておけば、その通りにシフト組みを行ってもらえます。
結論としては楽なのか、きついのか、どっち??
結論としては、コールセンター派遣は他業種と比較すると、楽な仕事に分類されます。
特に飲食店勤務などと比べたら、驚くことになるでしょう。
よくコールセンターが楽な理由の引き合いに出されるのは、休憩時間のシステムについてですね。
受信系コールセンターというのは、常にお客様からの電話がかかってくるため、全員で一斉に休みを取ることができません。
オペレーターには一日に消費して良い休憩時間があらかじめ提示され、それを一日かけて好きなタイミングで使って構わないというような仕組みがとられています。
デスクごとに限界はありますが、ある程度一気に消費したり、細かく分けて何度も消費したりということも可能です。
なかなか他の仕事では、そこまで自分のペースで業務を進められることはないため、一度コールセンターで働いたら、他の仕事に移れなくなったという人もいます。
≫関連記事:【知ってた?】コールセンターでは、休憩時間がたくさんある!
また、コールセンター業務というのは、オフィスワークに分類されます。
たいていオフィスビルの1フロアを丸ごと貸切っていることが多いですね。
一日中室内で座って仕事ができるため、体調等が悪い日でも働きやすく、収入が安定化しやすいのも嬉しいポイントかもしれません。
もちろん重い荷物の上げ下げもないので、腰痛持ちの人でも働けます。
≫関連記事:【徹底解説】腰痛でもできる仕事と言えば、コールセンター!
コールセンター派遣は数が多過ぎて、どこを選べばいいかわからない!
始めてのコールセンターなら、おすすめは圧倒的に規模の大きなデスクです。
そもそもインバウンドのコールセンターで働くことで得られるメリットのほとんどは、大規模なコールセンターだからこそ得られるものだからです。
つまり、これから派遣会社に登録して、担当エージェントに詳細な希望条件の確認をされれば、「規模の大きなコールセンター」で働きたいとはっきりと伝えるのが良いでしょう。
都心部なら、規模の大きなコールセンターというのはいくらでもあるので、その中からいくつか選択肢をあなたに提示してくれるでしょう。
≫関連記事:【初心者ガイド】初めてのコールセンター派遣はデスク規模で選ぶ
そしてできるなら、少しでも興味のある商材を取り扱うコールセンターに決めた方が良いです。
興味が沸かないから、商材知識を覚えられないとか、就業開始後に苦労しやすいとかはないのですが、就業後1年以上経過してからの退職率に差が出るのです。
例えば、男性が化粧品のコールセンターに入ったとして、別にそれで困ったりすることはないのですが、ただ単純に興味が持てないわけです。そうすると、不満があって辞めるというより、他にもっと興味のある業界を見つけたらそちらに行ってしまうというパターンがよくあります。
それで問題があるのかと聞かれれば微妙なところですが、わざわざまた職選びをするのも、それはまたそれで大変なので、できれば興味が続きやすい商材を選んだ方が、中長期的に見ると楽な場合が多いというお話です。
まとめ)派遣で働くなら、コールセンターのコスパはめちゃくちゃいい!
以上が「【SV経験者が語る】コールセンター派遣の評判を徹底解明!」でしたが、いかがでしたでしょうか?
現代の社会において、最も重要なのは情報の力です。
もしあなたが、コールセンターの仕事を知らないというだけの理由で、始めっていなかったのだったとしたら、物凄くもったいないです。なかなかこんなに穴場と言えるような仕事はありません。
今知ったのなら、今最初の一歩を踏み出しましょう!