飲食店などとは違って、コールセンターに“制服”はありません。
服装については、私服OKの職場と、オフィス・カジュアル必須の職場が存在しています。
もちろん、これらはあらかじめ求人情報に記載があるので、「入ってみて初めてわかったけど、スーツが必要なんて知らなかった!」とはならないのでご安心ください。
どちらかというと、金融や保険関係のコールセンターはオフィス・カジュアル指定が多い傾向ですが、基本的にはほとんどのコールセンターが服装自由です。
目次
コールセンターが謳う「私服OK」や「服装自由」とは?
コールセンターの服装自由という謳い文句には、主に三つの段階に分かれていると言えます。
その②:男性のみ服装規定が厳しい場合
その③:男女の違い無し
その①:非オフィスカジュアル(ジーパンNG)
私服OKの職場とはいっても、実はいくつかの段階があります。
そして大きく分けると、ジーパンが容認されているかどうかが指標になりやすいです。
求人情報を見ても、服装規定欄に「ジーパン出社可」というような記載をよく目にすると思います。
つまり、私服OKの職場でもジーパン等の極度のカジュアルスタイルは認められていないところがあるということです。
こういった職場では、ピアス、装飾性の強いネイルアート、派手な髪色が規定違反になりやすいため、注意が必要です。
ただし、ネイルについては下記記事で認められる範囲の詳細についても解説しているため、心配な場合はチェックしてみてください。
⇒【早わかり!】ネイルOKのコールセンターはどれくらいあるのか?
その②:男性のみ服装規定が厳しい場合
性差による服装規定を設ける職場自体が、減ってきているので最近では珍しいかもしれませんが、男性のみ服装が厳しいという場合もあります。
こういった職場の求人情報には、一律にカジュアル・スタイルOKと記載があるため、なかなかわかりにくいのが特徴です。
程度の差こそありますが、男性のみ短パンNG、ジーパンNG、サンダルNGであったりします。
その③:男女の違い無し
ほとんどのコールセンターでは「私服OK」と求人情報に記載があれば、性差関係なく、ジーパンも含めて自由です。
Tシャツ、ジーパン、ネイル、耳のピアス、何でもありです。金髪、茶髪等、髪を染めることにも寛容です。
そもそもコールセンターのオペレーターという職業形態が、対面型の接客業ではないため、服装がなんであろうと業務パフォーマンスに影響を与えません。
特殊な理由がない限りは、ほとんどのコールセンターが服装には特にこだわらないことが多いのもそれが理由です。
服装自由、私服OKのコールセンターでも、さすがにこれはダメ!
いくらお客様に直接会わないとはいえ、最低限の身だしなみについては指摘を受けることがあります。
①スリッパ(厳密には、かかとをフォローしないサンダル類)
→清潔感に欠ける印象を与えます。
②極度に短い短パン、ミニスカ、タンクトップ、ダメージジーンズ等の清潔感に欠けていたり、肌の露出が懸念される服装
→公序良俗に反すると判断される恐れが懸念されるためです。
③香りの強いフレグランス用品(香水)
→人によって気分を悪くする場合があります。
④顔面ピアス等の威圧感を与える恐れを持つ装飾品
→就業していく上で、円滑なコミュニケーションを阻害する可能性があります。
ただし、ピアスについては、寛容なデスクを探す方法があるため、気になる場合は下記記事をチェックしてみてください。
⇒関連記事:コールセンターでは、ピアスはどの程度まで許されるのか?
私服OKの職場で、スーツ出勤するオペレーターの割合は?
せっかく私服OKの職場でも、スーツ・スタイルで出社する方はいます。
ただ、1割以下です。
その方が楽という理由でそうする人が、どこのコールセンターでも不思議なことに必ず一定数いるので、別に悪目立ちするということはありません。
たしかに毎日上から下まであれこれ悩みながら服を決めるよりは、決まったセットがあってそれを身につけるだけという方が楽かもしれません。
みんな大人ですし、世間からの見栄えも、スーツの方が良いでしょう。
もしあなたが、私服OKの職場でスーツで行きたい場合は、スーツで行っても全く問題ありません。
コールセンターのオフィス・カジュアルはどれくらい厳しいのか?
オフィスカジュアルとはいっても、これを着なければいけないと決ったものがあるわけではないので、いざ選ぶ段になると迷ってしまうことはよくあると思います。
オフィス・カジュアルは何を着ていけばいい?
世間一般の“常識”から言うと、あまり厳しい方ではありません。
そもそもオフィス・カジュアルなので、上下セットアップ(スーツ)でなくても構いません。
ジャケット、パンツ、シャツ、ネクタイ、靴を全てユニクロで買い求めれば1万円ほどですし、実際にそうしている人もたくさんいます。そして探せばさらに安く済ませることもできます。
コールセンターのオペレーターというのは、基本的に時給制です。同程度のスキルで得られる別業種と比較すると、比較的給与水準は高い方ですが、だからといって高給と言えるほどではありません。
会社の側からしてもそこまで厳格かつ、正統的なスタイルを求めているわけではないのです。
実際、お洒落度はどれくらいのレベルなのか?
オフィスカジュアル指定のコールセンターのお洒落度は、大きく二極化しやすい傾向にあります。
というのも、良くも悪くも、顧客に直接会って対応をするような業態ではないため、規定に関しては決して厳しくはありません。最低限、ジャケットを羽織ってシャツとネクタイをしていれば許されます。
しかしその一方で、ダブルのジャケットを羽織っていたり、多少派手な色のシャツを来ていたり、ネクタイに遊びが入っているものを選んでいても注意を受けることもありません。
営業デスクのような職場に比べると、その幅はかなり大きいと言えます。
気にする人はとても凝った格好をするし、気にしない人はほとんど服装に手間をかけない、というのがオフィスカジュアル指定のコールセンターの実態でしょう。
派遣就業で職場見学がある場合は、私服OKでもスーツで行った方が無難?
よっぽど専門性の高いコールセンターであれば別ですが、そうでなければTシャツで行ったからといって、それが理由で不採用になってしまうということはありません。
派遣会社の登録会に私服で行ったのなら、それと同じ格好で大丈夫です。
そしてそもそも私服OKで、派遣を募集しているコールセンターというのは大規模デスクであることから職場見学制度を作っていないところも多いため、就業前に派遣先の社員と顔を合わせる機会もないです。
中にはスーツなんて持ってさえいないというオペレーターだってたくさんいるくらいです。
ただしあらかじめ求人情報に、オフィス・カジュアル指定があるような場合は、スーツで行くべきです。
雇用契約によって、服装規定は異なる?
たしかに正社員での就業の場合には、私服勤務が許されているところはほぼありません。
しかし、オペレーター業務では、正社員募集自体することは少ないでしょう。
基本的には、職位によって決まります。
オペレーターは私服OKでも、SV以上オフィス・カジュアル必須といったような具合ですね。
オペレーターによっても雇用形態が異なる場合がありますが、私はそれが理由で服装規定が変化するという事例は聞いたことがありません。
アルバイト、契約社員、派遣社員、どういうような形で就業していたとしても、オペレーターが私服OKなら、オペレーター業務をしている限り私服OKです。
逆にオペレーター業務を行っている正社員がどうして、私服出勤不可かというと、彼らはオペレーター業務をやっていても職位はオペレーターではないことがあるためです。
つまり、職位はSVでありながら、業務研修の一環としてオペレーター業務を行っている場合があるのです。
こういった場合には、私服出勤は許可されません。
アウトバウンド業務はさらに服装規定の自由度が高い?
アウトバウンド業務(発信系)のコールセンターは、たしかにインバウンドと比較すると、服装の自由度は高い傾向にあります。
理由としては、インバウンドより社外の人間と会う機会が少ないのと、人手不足が要因としてあります。
シフトの融通性をきかせ、服装規定を緩くすることによって募集人員を増やそうとしているという側面があります。
まとめ)私服OKと一口に言っても、実は段階があるため、求人情報の読み込みは必須!
以上が「コールセンターは本当に服装自由?NG例とともに私服規定を詳細解説!」でしたが、いかがでしたでしょうか?
見た目で仕事のパフォーマンスが決まるわけではありませんが、とはいえコールセンターもオフィスワーク系の仕事の一つです。
最低限のマナーを守りながら、ファッションを楽しんでください!