フリーターになって何年が経ちましたか?
始めて最初の数年間は、お金なんかなくとも、楽しい時間を過ごすのはいとも容易いことだったはずです。
しかし時の経過とともに、周囲の就職成功談や、親から受けるプレッシャーが聞くに堪えなくなり、気が付けばバイトを転々としていたということは珍しい話ではありません。
そして当然ながら、加齢とともに仕事探しは難易度を高めます。
それでは、どうすればこの負のループから抜けられるのか?
結論から言えば、派遣雇用を一度挟むことで、正社員就職の成功率は飛躍的に高まります。
今回は、現状のフリーターのままいることで発生する将来的リスクとともに、実際的な解決策のご紹介をしていきます。
目次
アルバイト勤務では、就業開始時から時給が上がらない
いくらバブル時代に比べて日本が変わったと言っても、ほとんどの企業では実質的に年功序列の精度が幅を利かせています。
誰もが名前を知る一部上場企業がどれだけ懸命に宣伝をしたところで、それは全体から見れば1%以下の比率でしかありません。
大多数の企業では、有期契約のアルバイト契約の人間より、定年まで働いてくれる可能性のある正社員に少しでも給与還元をして、モチベーション維持をしてほしいというのが正直な気持ちです。
そのため、正社員なら、新卒入社して10年も経てば、係長にもでなって部下を持ったりするところ、アルバイト契約では本質的な業務内容はほぼ変わり映えもしなければ、特殊なスキルが身に付くこともありません。会社側からしたら、もし特殊スキルを持つに人間が必要なら、アルバイトを育成するのではなく、もともとそういったスキルを持つ人間を雇用した方が話が早いからです。また、万一自社の中で育成しなければならない事情があるなら、人材流出の心配が少ない正社員を選びます。
しかし、発想を逆転すれば、仕事を変えさえしたら、給料は上げられるということです。
まず必要なのは、今の職場で何とかして職場環境を変えるために努力をしているなら、それをやめることです。産業構造からいって、給料が上がることはありませんし、いきなりそこで会社の気が変わって、好条件で正社員契約ができるようになったりはしません。
あと数年頑張ったら、ひょっとしたら正社員になることができるとしても、アルバイト契約から正社員になれる会社という場合、業務内容や基本的な給与水準が変わらないこともあります。
いまあなたに提示されている将来的な旨味が本当に価値があるのか、それを考えるべきです。
オフィス勤務ができない限り、体調不良を起こす度に給料が減る?
もしあなたが現在、対面型の接客業でアルバイト勤務をしているなら、それは体調不良の度に欠勤しなければならないことを意味しています。
そしてアルバイト契約である限り、欠勤すれば給料が減ります
もちろん、法律上は有給休暇の利用をすることも可能ですが、現在の日本において体調不良時の有給休暇利用を認られているアルバイト雇用者がどれほどいるでしょうか?
一般的には、少人数の職場でかつ、アルバイト契約では、事実上有給休暇が取れない事例が多数あります。もちろん物理的には取れるのでしょうが、前例がなかったり、雇用者がそもそも有給休暇の取得についての知識を持っていなかったりで、難しいというのが実情です。
派遣社員、契約社員、正社員のいずれかになれば、有給休暇を取得するためのハードルは一気に下がります。
なぜなら、彼らの職場は人数規模が大きかったり、条件面でずっと優遇されていることが多いからです。
そもそも、会社側からしてみれば、アルバイト契約よりも、派遣社員を雇う方がずっとお金がかかります。研修費用等で初期投資をした人間の条件をわざわざ悪くして、退職されるよりは、好待遇で迎える方が費用対効果が高いのです。
そういったある程度の条件水準を持つ会社に一年か二年在籍して、転職活動を行うのと、アルバイトからいきなり正社員雇用を探すのでは、難易度に雲泥の差があります。
フリーターのままでは、現実問題として将来も結婚することは難しい
例えば統計データとして、正社員に比べフリーターの結婚率は4分の1程度であると言われています。20代男性男性フリーターが7%程度、20代男性正社員が30%程度というのが現実です。
もちろんこれはあくまで統計データに過ぎず、フリーターだから結婚できないのではなく、結婚したくなり理由がフリーターである理由と同義である場合も含んいるかもしれません。
しかしながら、一般に言われている通り、収入面の不安が結婚を阻んでいるというのもまた事実です。
子供のときには誰もが当たり前に思っていた、結婚して、子供を作るという将来は、現在の労働人口のうちの25%であるフリーターの人間にとっては、決して当たり前ではなかったと言わざるを得ません。
雇用の安定が必ずしも生活の安定をもたらすわけではありませんが、少なくともフリーターでいる場合は、圧倒的に一生を独身で過ごしてしまう可能性が高いことを統計データが示しています。
なぜ派遣社員になることが重要なのか?
さて、遅くなりましたが本題の派遣社員となるこをおすすめする理由についてです。
第一の理由としては、派遣雇用である場合、正社員と同様の業務内容に携われる場合が圧倒的に多いからです。事務にしても、営業にしても、全く正社員と同じわけではなくとも概要としては同じ業務であるため、転職をするときにも、経験者という触れ込みで活動することができます。
しかしこれが飲食店などの対面式の接客業であれば、なかなかオフィス勤務ができるような仕事への正社員転職は難しいと言わざるを得ません。全く未経験の元フリーターを試しに使ってみようという企業は少ないからです。
また、派遣就業の場合、「紹介予定派遣制度」があり、一定期間経過後、職務評価次第での直接雇用を約束している企業もあります。
さらに第二のおすすめ理由としては、派遣社員でいることは就職活動がしやすいというメリットがあります。
まず同じシフト条件でもほとんどの場合、派遣社員でいる方が給料が多いため、就職活動用の費用が捻出しやすくなります。
さらに、アルバイトに比べて、有給休暇を取得するハードルが圧倒的に低いため、転職活動中に急な面接が入った場合も、対応しやすくなります。
ちなみに、派遣就業をするには、アルバイトの煩雑な履歴書作成や面接予約等の手間はかかりません。派遣会社に登録をして、担当エージェントに希望条件を伝えれば、探すのも面接予約をするのも全て任せきりです。もちろん、料金は完全無料です。あとから就業先企業が紹介料を払うからです。
確実に正社員での就業を目指したいなら、何よりもまず早い段階での派遣会社登録をするのが実は近道です。
まとめ)就職活動は急がば回れ!
以上が「【手堅さ一番!】フリーター脱出に踏み出すための将来プラン!」でしたが、いかがでしたでしょうか?
たしかに特殊なスキルを持っていたり、名のある大学を出ているなら、フリーターからでもすぐに正社員転職に成功したりすることはあります。
しかしそうでない場合には、一歩ずつ確実なステップを上っていくことが必要不可欠です。
そのための第一歩として、派遣就業は現代の日本社会の中では、かなり効率の良い選択です。
「選択は確実に、しかし決断は迅速に」です。