コールセンターというのは、中がどんなふうになっているのか、意外となかなかわかりません。
というのも、ラーメン屋の店員さんや、大工職人さんとは違って、私たちは普段の生活の中で、コールセンターのスタッフの誰かが仕事をしている姿を見たことがないからです。
もしあなたが、今まで知らなかったという理由だけで、コールセンターを始めていなかったとしたら、その魅力を知ったうえで、改めて考え直すべきです。
たしかに世間一般で言われているように、非正規雇用では一生の職場を見つけにくいです。
ただし、自分の中で働く目的とその優先順位が一致するのであれば、これほど選択の幅が広い働き口は存在しないとも言えます。
少なくとも現在のあなたが、アルバイトを始めとした非正規労働に従事しているならすぐにコールセンター就業に変更した方が良い理由を5分でご紹介していきます。
メリット
派遣社員にしても、アルバイトにしてもコールセンターは他業種に比べて高時給!
一日仕事をしても、肉体的に疲れない!
非正規雇用でも有給取得しやすい!
毎日の仕事の中で顧客対応をすることで、トークスキルが身につく!
服装、髪型自由!
デメリット
入るコールセンターを間違えると毎日クレームが辛いということも……
20代でコールセンターに入ると、待遇が良すぎて就活をしなくなってしまう
こんな人におすすめ
無資格、高卒でも高時給を狙いたい人
肉体労働以外の仕事を始めてみたい人
目次
なんといっても、圧倒的な高時給が魅力
コールセンター勤務の派遣社員における平均時給は1,300円です。
これは東京との平均ではなく、日本全国平均です。
好きでやっているのであれば別ですが、たいていの飲食店勤務のフリーターの心情としては、残業等の面倒な職場環境さえないなら、時給は高いほど良いというのが本音だと思います。
たとえば、その昔私がアルバイトとして勤めていた某ファミリーレストランのアルバイトでは、一年続けて、ようやく時給が10円アップ……。しかも、評価基準は曖昧で、正社員の店長が業務習熟度を総合的に鑑みて、判断するというものでした。
それと比較すれば、何年も上がるか上がらないか、社員の胸先一つという状況で、汗を流してアルバイトを続けるよりは、同じ勤務時間が選べるコールセンターを派遣会社に紹介してもらった方がよっぽど自分のためになるでしょう。
若い時間は有限です。
やりたくもないアルバイトで時間を浪費していると感じているならば、より実入りの良い仕事に鞍替えすることは実はいくらでも可能なのです
メリットは、仕事内容が肉体的に楽なこと!
私も二十歳の頃は、飲食店でアルバイトをしていましたが、コールセンターで派遣就業を始めて最も驚いたことの一つは、一日座ったままで仕事ができることでした。
重い荷物を運ぶこともなければ、ばたばたと雑用で走り回る必要もないというのは、本当に驚愕というほかありませんでした。
また対面型の接客業ではないため、お客様対応の合間に好みのドリンクを飲むのも自由でしたし、任意のタイミングで伸びをすることだってできました。
そして電話を受ける側のコールセンターでは、たいていお昼休みとは別に休憩時間が設けられています。
これは派遣先企業にもよりますが、一時間につき5分の休憩を取らせるというのが、コールセンターの運営生産性を高めるという業界の常識があるためです。
ちょっと一休みしたいときに、自分のタイミングで社内自販機に行ったり、ちょっと休憩室にスマホゲームで気分転換したりすることが可能であるというのは、素晴らしいと思いませんか?
コールセンターは就業人数が多いので同年代の若年層と知り合う機会が豊富!
意外と見過ごされがちなポイントですが、世の中のイメージ通り、コールセンターというのは、どこも事業規模が大きいことがほとんどです。
もちろん中には、少数精鋭で運営しているところもありますが、逆にそういったところは、あまり未経験者を受け付けていなかったりします。社内の別デスクから契約社員を移籍させて、その人員でのみ成り立っているセンターもあります。
これは派遣会社の紹介担当者に事前に確認することで、その事業規模がわかるので、万一不安な場合は、あらかじめ聞いておくといいでしょう。
コールセンターは若年層が活躍しやすい職場です。
基本的には特別なスキルは要らず、学歴や職歴等も入社時の選考過程で大きな判断材料にはなりにくく、最低限のコミュニケーション能力さえあれば、就業可能です。
したがって役者志望やバンドマン、声優等、本業が別にある若いひとたちが集まってきやすい傾向にあります。
肉体労働よりは楽という理由で、就業を続ける本業を別に持たない元フリーターの若い方もたくさんいます。
それぞれの目的は様々ですが、多いところでは100名規模のデスクも存在するため、色々な方がいます。
私個人の経験から言うと、そういった同年代が大人数集まるような場所に毎日通うのは、学校を卒業して以来で、非常に楽しかった記憶があります。毎日友達数人で飲んで帰っていました。
そして男女の比率もどちらかに偏ることは少ないので、若いうちは彼氏・彼女ができやすいというのも魅力ではないでしょうか。
有給取得ができる!
よく有給取得が取りにくい、取るのが気まずいという話を聞いたりしますが、コールセンターの場合そういったことはありません。
というのも、他業種に比べると、圧倒的に現場組織あたりの就業人数が多いためです。
お正月にどうしても長期休みを取って田舎の実家に帰省したいとき、突発的に風邪で出勤ができないとき、恋人の誕生日、いつでも有給休暇を利用さえすれば、その日の分のお給料は働いていなくとも支払われるのです。
派遣就業先の勤務場所は都心である場合が多い!
たくさんの人が同時に就業することを前提とする事業であるため、コールセンターというのは、都心にそのデスクを構えることがほとんどです。
東京なら、新宿、池袋、渋谷を中心に繁華街、人が集まる都市に就業デスクは存在しています。
だからこそ、仕事終わりに、友達と一杯飲んで帰る、あるいはちょっと買い物をして帰るということが一つの魅力になっています。
コールセンターで働いているだけで、トーク・スキルが向上する?
当然と言えば、当然ですが、毎日人と話をすることのみを続けるわけですから、どんなに口下手な人でもおのずとトーク・スキルが身に付きます。
ましてやマニュアルや、商品というのは、会社側が勝手に決めてくれるので、その型を身につけて話をしているうちに、どういうふうにアレンジすればいいのか、またどういう言い回しが伝わりやすいのかというのを自然に工夫している自分に気が付くはずです。
余談ですが、口下手な人というのは、話題に乏しいという場合が多いように思います。コールセンター業務では、常に話題は決まっているので、まずは与えられた話題に則って話の練習をうるうちに、トークの「いろは」がわかるようになってくるという仕組みになっているのです。
コールセンターで身に付くトーク・スキルというのは、居酒屋で笑いを取るための「お笑い力」にとどまらない、ビジネスで必要とされる、明瞭さ、簡潔さです。
いざ転職をしたいとなったときには、それまで恐怖でしかなかった企業面接で、自分の思い通りに話せることに驚くことになるかもしれません。
どういうデメリットがある?
デメリットとしてはコールセンターで就業する以上、やはりある程度のクレームは避けられないということです。
もちろん、サポート担当のスタッフが必ず在籍しているため、過度に陰湿なものや、オペレーターでは対応し切れないようなクレームについては、適宜引き継いで対応してくれます。
しかしながら、一切対応しなくてもいいわけではありません。
それを今後の人生に活かすため、ヒューマンスキルの向上のためと割り切って仕事をできるかどうかが、辛く感じるかどうかのポイントでしょう。
ただ実際のところ、コールセンターのオペレーターが転職する際に、転職先の面接担当者に最も刺さる「前職での経験」はクレーム対応経験です。
腰を据えてやってみるのに、損がないことは間違いないです。
こんな人におすすめ
コールセンターのオペレーター業務とは、無資格、学歴不問の非正規雇用の仕事の中では、最も高時給です。
簡単に言うと、誰でもすぐにできる仕事の中では、時給がめちゃくちゃ高いということです。
そのため、資格を持っていないけれども時給の高い仕事をしたいという人にこそ、おすすめの仕事と言えます。
まとめ)現在低時給でのアルバイト待遇ならば、即コールセンターを始めるべき!
いかがでしたでしょうか?
もし少しでも、コールセンターでの就業を検討してみたいと思ったなら、まずは派遣会社に登録をして、どういう案件が自分の地域で募集されているのかを確認してみることをおすすめします。
特に、いきなり正社員就業がキャリア的に難しいという場合には、まずは派遣社員から始めてみるというのが、現実的な収入を増やす道のようにも思います。
最後のまとめ
- コールセンターは超高時給!
- 有給が取りやすく、服装髪型も自由!
- クレーム耐性が極端に弱くはない限り、無資格で誰でもできる!