腰痛のために仕事を辞めたいというのは、なんとなく言い出しにくいものですよね?
とくにその仕事を始めてまだ短期間しか経過していないのなら、なおさらです。
加齢とともに誰しもが大なり小なり、腰が痛くなるのはよくあることですし、その分おおごとだとは思われにくかったりもします。
今回は、腰痛のために退職したいという気持ちが沸き上がったときに、どのようにしてその趣旨を雇用先に伝えるべきなのかを紹介していきます。
ちなみに、先に結論をお伝えしておくと、多少サイコパスにでもなったつもりで、辞めておかないと、後になってから必ず後悔します。自分の健康を守るのが最優先ですよ。
目次
その腰痛を我慢して働き続けたいですか?
通院目安になるのは、軽い痛みでも6週間続けば、一度医療機関での診察を受けた方が良いとされています。もちろん激しい痛みなら、もっと早くに受けるべきです。あくまで軽い痛みの場合の話ですね。
脅すわけではありませんが、我慢して仕事を続けていると、背骨の変形や、骨盤のゆがみを起こしてしまう恐れがあります。一度変形やゆがみが身体に発生してしまうと、腰椎がずれてしまい、完治するまで、いつまでも痛みが続くということになってしまいます。
医療費の観点から考えると、万が一椎間板ヘルニアを発症しようものなら、手術が必要になり、入院費を含めて総額数十万円が飛んでいきます。
もちろん、同じように負荷がかかるわけですから、現実問題としては元の職場に復帰するのも難しいと言えるでしょう。
もしあなたが今の職場にいることが、腰痛と密接な関わりを持っているという疑いがあるなら、将来的にいつまでその仕事を続けられるのかを考えるべきです。
始めるときには、他に選択肢がなかったように思えることもありますが、自分の健康を天秤にかけたときに、果たして同じ答えになるでしょうか?
それは、あなたの「健康」を犠牲にしてまで続けなければいけないほど重要な仕事なのでしょうか?
もしお金のために続けているのであれば、選択肢は必ずもっとたくさん存在しています。探す手間を惜しむか惜しまないかが全てだからです。
腰痛だから辞めたいとは、会社に言いにくい……
腰痛になりやすい仕事というのは、大きく分けて、二つあります。
一つは、いわゆる立ち仕事と呼ばれる、調理師、ホールスタッフ、美容師、アパレルスタッフ、工場作業員などです。人間の身体の作りは、もともと二足歩行を前提にしているわけではないので、長時間の直立姿勢を維持することで、背骨や腰には、多大な負担がかかります。慢性的に続けば、その負荷は腰痛として姿を現すのは当然のことです。
もう一つは、重い荷物などを上げ下げするような、介護士、土木作業員などの肉体労働系の仕事です。特に無理な体制で重いものを持ち上げたりすると、腰に負担がかかってしまいます。
これらの職業に就いている人は、職業柄というのか、そもそも職場の人間全員がある程度の腰痛持ちであったりします。だから、自分だけ腰痛で辞めるというのが言いづらいということもあります。
さらには慣例的に、腰痛のときはこういうストレッチをしたら治るとか、どこのクリニックに通うのが確実だとか、信憑性の乏しい情報がはびこっていたりします。
そういった口コミ情報が、真実である場合もたくさんあるかもしれませんが、根本的な原因である仕事を辞めない限りは、いつまでも腰痛が完治することはないので、注意が必要です。
つまり、いくら優良な情報を教えてくれたからと言って、それが退職を踏みとどまる理由にはならないということを、肝に銘じておくべきです。あなたが辞めたいのは、厳密には、腰が痛いからではなく、腰が痛くなる原因を取り除きたいからですよね。
傷病手当を貰っての休職という選択肢も?
会社の規定にもよりますが、医師の診断書を貰って休職をするという選択肢もあります。
この場合休職手当が出れば、お金を貰いながらリハビリや治療に専念をすることができるため、非常に安全な方法であるたとも言えます。
しかしながら、休職手当というのは、基本的には元の職場に戻ることが前提です。
上手く手続きの隙間を縫って、そのまま辞めてしまうということもできますが、その方が面倒なことも多いです。
休職を考えるのも良いですが、果たして本当にその会社を続けたいのかどうか、というのを最大のポイントに考えるべきであることに変わりはありません。
戻ったらまた腰痛が再発した、というのでは休職した意味がないからです。あなたも、会社も、お互いに無駄な時間を過ごしてしまいます。
辞めることを伝えるときには、サイコパス思考を持ってみる
サイコパスというのは、心理学用語で、反社会的人格の一種を意味します。
主な特徴としては、他人に対する思いやりや、共感力に著しく欠けた人格であると言われています。
あなたが気まずかったり、その他もろもろの理由で会社を辞めにくい理由があったとしたなら、自分を「サイコパス」だと思って演じてみるのが一番です。
義理も、恩も、責任も、「健康」あってのものです。その「健康」が脅かされているときに、他に優先すべきものなんてありません。
あなたが退職するのを阻止しようとする人間は、あなたが「健康」を損ねることで、不利益を被るでしょうか?
もちろんありえません。あなたの「健康」が損なわれて困るのは、あなただけです。
したがって、もしどうしても今の仕事を辞めたいなら、明日「サイコパス」になって仕事を辞めたいと伝えましょう。
別にすぐ辞めたっていいんです。健康が損なわれることに比べたら、職場の人になんと思われようと、なんでもないことです。
万が一退職しても、腰痛持ちが職探しをすることなんて、できるのか?
結論から言えば、いくらでもあります。
まずは派遣社員で仕事を探してしまってから、腰痛の状態を見据えながら、正社員就業を目指すのがおすすめです。
具体的な職業としては、事務職、コールセンターのオペレーター等の座ってできて、かつ重い荷物の持ち運びなどが発生しない職場を選ぶのが良いでしょう。
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まとめ)健康を守るためなら、「サイコパス」でも何でもなったほうがまし!
以上が「【語ってみた】腰痛で仕事を辞めたいというのは、非常識か?」でしたが、いかがでしたでしょうか?
もしあなたが腰痛を理由に仕事を辞めたいなら、それは非常識でもなんでもありません。
むしろ健康を損なわないようにと、人が下した決断に異論を唱える職場の倫理観こそ糾弾されるべきです。