コールセンターに派遣社員で入る場合は、面接をしない企業もあります。
面接とは、派遣の世界では「顔合わせ」と呼ばれているものですね。
大規模コールセンターでの大量採用の場合などには、この顔合わせをせずに、どんどんオペレーターを採用して研修しているデスクもたくさんあります。
しかし、そんな中でもきちんと一人ずつ顔合わせをして、合否を出しているコールセンターもあります。
なぜなら、ものすごく人が足りないということはなく、若干の要員補充をしたいだけだからです。
つまり、そういったコールセンターには、欲しい人材いある種の傾向があります。
今回は、ここでしか聞けないその秘密をあなたにお届けしたいと思います。
目次
すでに現在のデスクに在籍している人間関係に馴染めるかどうか?
仕事の面接といえば、どこもたいていそうですが、「人間性」を非常に重要視します。
特に、デスク側が今現在、極端な人手不足などで困っているというわけではなければ、思い切った決断をすることはないでしょう。
毛色の異なったオペレーターを投入して、余計な波紋を作ってしまうよりは、また面接を受けに来てくれる人が出てくるのを待つ方を選ぶというわけです。
それでは、「人間性」というのはどういうことでしょうか?
例えば、代表的なもので言えば、清潔感がない人です。
面接当日を、皺だらけのシャツで迎えたり、靴に穴が開いていたり、肩に髪の毛のふけが乗っていたりすると、さすがにどんなにその他の点が良くても、不採用になるのは当然です。
その他にも、
・挨拶ができない
・声が小さすぎて聞き取れない
・過度に嫌味な話し方をする
といったところでしょう。
あるいは、これらが完全に問題ないにも関わらず不採用になったのであれば、単純に現在のデスクに在籍している人たちとの相性が悪いと判断されたのかもしれません。
落ち着いた人たちが多い職場では、気が短い人は避けられやすいですし、逆もまたしかりです。
ロールプレイング・テストで固まったりしなかったか?
インバウンド(受信)系のコールセンターでは、面接中にお試しがてらロールプレイングをさせられることがあります。
このロールプレイングというのが実は曲者で、あるポイントが合否に関わってきます。
たいてい条件がいくつか設定されていて、最低限守らなければいけないことがあったりするのですが、実際のところ判断基準は別のところにあったりします。
合否の明暗を分けるのは、自然な会話にしようと、努力ができていたかどうかです。
つまり、多少ぎこちなかったり、受け答えがスムーズでなかったとしても、笑顔や話し方で、好感が持てそうなら、それでOKということになったりするのです。
なかなかアバウトな基準に感じますが、実際のお客様対応もそれは同様で、結局のところオペレーターの資質というのは、聞き手が気持ちよく会話できるかどうかが全てという面があります。
そのためには、少なくとも最初からマニュアルを完全に使いこなせるかどうかではなく、研修では身につけにくい愛想の良さなどが判断基準における大きなウェイトを占めやすいのです。
コールセンター派遣とはいえ、業界経験や、特定スキルを求められていないか?
たしかにコールセンター派遣といえば、一般的に入社難易度が低いのが特徴と言っても良いでしょう。
しかしながら、中にはコールセンター経験者のみの募集であったり、金融系や保険系のコールセンターの場合は、業界経験を暗に求めている場合があります。
求人票の時点ではっきりとわかればいいのですが、中には母数を減らさないように、ぼんやりとした記載しかしていないためにわかりにくいことがあるのです。
こういった面接に誤ってぶつかってしまったなら、もう仕方がないとしか言いようがないですが、あまりに相場を逸脱したような求人を避けることで、ある程度は未然に防ぐことができるでしょう。
例を一つ挙げるなら、一度私もこんな求人を見たことがあります。
「未経験歓迎。特定家電製品のクレーム専門のコールセンター。残業若干有」というような内容です。
どう考えても、クレーム専任担当者の募集で、未経験歓迎はあり得ないのですが、応募者の中には、稀に営業経験者の強者なども紛れ込むため、一概に未経験者はだめとも言い切れない事情もあるのかもしれません。
ちなみに、時給は地域の相場平均より1,5倍以上高かったですが、一年以上求人が出続けていました。
申告した就業可能期間が短すぎなかったか?
早い話、3ヶ月間以上の募集で、3ヶ月間だけ働きたいと言ったら、なかなか採用されないかもしれません。
日本語としては、「3ヶ月間以上」は「ちょうど3ヶ月間」も含まれますが、企業側はそれを望んではいません。
もちろんデスクの事情にもよりますが、3ヶ月以上と言えば、それは半年以上を指していた李、あるいは一年以上を指していることもあるかもしれません。
いずれにせよ、採用前の段階では、期間の制限があったとしても、具体的な数字では話さない方が賢明かもしれません。
そもそも入ってしまったら、あなたの事情も変わって長期就業をする可能性だってゼロではないわけですから。
もしどうしても期間を決めての就業をしたい場合は、短期募集をしている派遣先を探しましょう。
コールセンターでも短期間のみの募集をしているデスクは存在します。
不採用の通知を受けた後にやるべきこと
不採用の通知を受けたら、次にやることは一つです。
とにかく次の派遣先選びと、面接のセッティングをしましょう。
振り返りや、反省、改善などはどこかに受かってからすればいいのです。
何社も連続で落ちたのなら話は別ですが、仕事が決まるまえに、そんな苦しいことに集中できる人間なんて普通いません。
また派遣先を選ぶ場合は、複数の派遣会社に登録しておくことをおすすめします。
ほとんどの派遣会社は一度に一社の面接しか進めてくれないため、一社落ちたらまた次の一社に、という流れになってしまい効率が悪いです。
一度に複数社を進めて、面接のスケジュールだけかぶらないようにすればいいのです。
希望条件と、他社の進捗状況さえ共有しておけば、担当のエージェントが細かいところは調整してくれます。
まとめ)ただ、人間が判断することなので、運もあります
以上が「コールセンター派遣の面接で不採用になってしまう理由まとめ」でしたが、いかがでしたでしょうか?
今回は不採用になる理由が中心でしたが、実際には面接を担当する側も人間なので、完璧な判断を下してくれるということはありません。
どこかに見落としがあったり、あなたのスペックを正確無比に図ることはできなかったかもしれません。
だからこそ、一つや二つ落ちたからといって、落ち込んだり諦めたりせず、まずは数を打っていくことこそが重要です!