最初は頑張ろうと思っていたのに……。
でも気付いたら、職場のコールセンターを辞めたくてたまらないと思うのは、実は珍しいことではありません。
コールセンターのオペレーターというのは、基本的に非正規雇用であるため、もし辞めてもっと他に良い仕事があるのなら、いつでも辞めていい、むしろ辞めたいと考えている人の方が実は多数派だったりします。
いくら、高時給とはいえ、将来の不安がそれで消えるわけでもないです。
しかし実際に思いつめて辞める人もいれば、何かしらの資格を取得したりスキルを獲得するまでは頑張って続けようと思う人の間には、明確な違いがあります。
今回は、思いつめて辞めてしまう人が抱えがちな原因をと、その克服方法をご紹介していきます。
目次
コールセンター特有のクレーム対応が辛くて辞めたい
クレーム対応に苦慮して辞めたい人
たしかにコールセンターにはクレームが存在しています。
もちろんまっとうな理由で、主張をするお客様もしますし、誰もかれもが理不尽な理由であなたに怒りをぶつけたりすることはありません。もしお客様の言う内容が正論であるならば、それは仕事としてきちんと受け止めてあげ、解決に向けてのサポートをすべきです。
しかしながら、世の中にはそうではない場合もあります。
つまり、まっとうな理由など最初からなく、自分のストレスのはけ口のようにオペレーターを扱ったり、感情論だけで話を進めようというお客様がいるのも事実なのです。誹謗中傷と言ったら若干の語弊があるかもしれませんが、時にはそのようにしか思えない場合もあります。
「ぶっ殺すぞ!」、「アホ!」、「頭悪いね」、「そんなことも調べないとわからないなんてオペレーター失格じゃないか?」等、こういった台詞を耳にすることも多いでしょう。
どれだけマニュアル通りにやっていても、お客様の期待に応えられなければ、容赦なく厳しいご指摘を受けるのがオペレーター業務の一つの側面でもあります。
例えば他にも、自分のミスで商品を壊してしまったにも関わらず、「そういうふうに使ってはいけないという説明がなかった」、「壊れる物を作る企業側が悪い」、「勝手に壊れた」等の理不尽極まりないシチュエーションを経験することさえあります。
人によって違いますが、こういったクレームを苦慮して辞めたいと考える人もいます。
ただ、クレーム対応が上手にできないなら、コツやしかるべき応対スタンスを身につければ意外とすぐに解決します。解決するどころか、クレーム対応ができるという一つのコミュニケーション・スキルを身につけることができのです。一石二鳥です。
クレーム対応に苦慮しているわけではないが、辞めたい人
しかし、クレーム対応に苦慮こそしないものの、そういった心無い「物言い」に対して、心が持たなくなってきてしまったという人は危険かもしれません。お客様は企業の窓口担当者としてのオペレーターと、実際に電話に出ているオペレーター個人を同一視して話してしまう場合があります。もちろんある程度は仕方ないことなのでしょうが、何年も続けている中でこういったことに負担を感じてしまうようであれば、別の仕事に転職を考えるのも一つの選択肢でしょう。
幸い、コールセンターのオペレーターというのは、オフィス系業務の一つであるため、転職先を探すなら、一般事務が狙えます。
座学研修が退屈で辞めたい
椅子に座って講義形式で、人の話を聞くなんて、学生時代ぶりという方が必ず一定数います。
下手したら、10年以上そういった座学研修を受ける機会を持たなかった場合、さすがに「かったるい」と思ってしまうのも仕方ないのかもしれません。
ノートを取ったり、講義内容に追いつけるように資料を読みながら同時に話を聞いたり、好きな時間になかなか満足に休憩にも行き辛いような環境はたしかに息が詰まるでしょう。
しかしたった数週間から長くて2ヶ月程度です。なんとか我慢したら、あとは自分一人で人目を気にせず、自分の世界に浸りながら仕事ができるのがコールセンターの魅力です。もう少しの辛抱と思って、座学研修は全て受けてしまうことをおすすめします。何より、その間もお給料は発生するので、もったいないです。
シフト制(長時間労働・残業)が辛くて辞めたい
大規模のコールセンターであれば、時期によって長時間労働を避けられない場合があります。もちろん、月に200時間を越えるような過酷な環境ではありませんが、180時間以上を越えるような場合はあります。
せっかくシフトに融通がきくと聞いて入ったのに、結局一日当たりの労働時間がこれだけ長ければ、休みの日も寝ているうちに終わってしまうというものです。
しかしこれにはからくりがあって、規模の小さなコールセンターや営業時間がそもそも短いコールセンターに転職すればすぐに解決します。
理由は他の記事でも詳細に書いているのですが、規模の大きいコールセンターほど人手不足を解消することが難しく、オペレーターの残業によって日々の充足をまかなっているというコールセンター業界の闇が眠っているからです。
代り映えのしない業務に飽きてしまって辞めたい
コールセンターのオペレーター業務というのは、平たく言えば、特定の商品について特定の説明をすることです。そしてそれは決して専門性の高い知識を伴うものではないため、応対時間が30分を越えることは稀です。30分以内で終わるような説明を毎日繰り返すというのが基本的な仕事の概要になります。
もちろん、人間同士が話すわけですから、多少の違いは生まれます。取り扱う商材も一点のみということは普通ないので、質問が来る内容も毎回異なります。
しかしそれでも、究極的には同じ説明を毎日繰り返す単調作業に思えてくる日が訪れます。
コールセンターのデスク側としては、こういった「飽き」を防ぐための対策として、目標値を設け、日々オペレーターが自分自身の成長を感じられるような仕組みづくりを行っています。
それをペースメーカーにして、自分のスキルアップを目指していくのが一番の解決策でしょう。
コールセンターのオペレーターをやっていて、最も自分のためになるのは、「説明が上手くなる」という一点に尽きます。
目標とされる指標が厳し過ぎてついて行けず、辞めたい
コールセンターも営利企業です。最低限、これだけの電話を一時間に取らなくてはいけないという値を設け、それを徹底させるためにデスク管理者を配置しています。
デスク管理者もそれが仕事であるため、日々数値の推移をチェックし、オペレーター側にフィードバックを送ってきます。基本的には言われた通りにしていけば、本当に実績は上がっていきますし、それに伴って仕事が楽しくなっていくという場合もあります。
ただし、中には求められる数値が高過ぎたり、入社間もない状況であまりに早く結果を求め過ぎたりするような場合には注意が必要です。
オペレーターもそれが仕事とはいえ、限度があります。上層部で決まった契約をただ守るためだけに、オペレーターに厳しく当たるのでは、出るものもなかなか出てきません。
もしあなたのコールセンターのデスク管理者にその疑いがあるなら、別のコールセンターを探してみてもいいでしょう。コールセンターのオペレーター業務はいまや売り手市場です。猫の手も借りたいコールセンターならそれこそ星の数ほどあります。
とはいえスキルや資格の準備なく辞めても、待遇改善にはなかなかつながらないのが実情
辞めるか辞めないのかを最終的に決めるのは、あなたです。
私個人の意見としては、辛いと思ってから何年もオペレーターを頑張る前に、転職のための資格やスキルを取ることに頭を使った方が賢い選択のように思います。
コールセンターのオペレーターとして採用されて、不満はあれども仕事を続けられているなら、あなたは資格や学歴を重要視しない職種の中では最も良い待遇で働いている一人であるということです。
これ以上の待遇を望むには、何らかの資格やスキルを身につける方が、穴場求人を見つけるために目を皿にするよりずっと簡単でしょう。ためしに、どういった資格が求人欄で多く求められているかを確かめてみることをおすすめします。
まとめ)一時の感情で高時給を捨てるのはもったいないさ過ぎる!
以上が「あなたがコールセンターを辞めたいと悩んでしまう原因5選!」でしたが、いかがでしたでしょうか?
結論としては、辞めるにしても何か資格を取ってから辞めるべきです。
求人サイトを自分の地域と、今より少し高い時給で条件を設定して検索してみれば、どういった資格がいま役に立つのかがすぐにわかります。
しかしながら、もし次に仕事を探したいのなら、すぐに見つかりやすく、また比較的時給も高い派遣社員でのオフィスワークがおすすめです。
コールセンターほど、覚えることは多くなく、時給も程よく高い傾向にあります。ただ、現在すでに派遣社員として就業中なら、同じ派遣会社から別の就業先を紹介してもらえることはないので、派遣会社の乗り換えが必要になります。
派遣会社もたくさんあり、選ぶのが大変ですが、ひとまずは最大手でオフィス系求人を数多く抱えている「テンプスタッフ」に登録しておけば間違い無いです。
もしいまも、コールセンターの研修のことで悩んでいるのであれば、登録して候補の絞り込みだけでもしておいて損はないでしょう。少なくとも、心の安定と未来への展望は生まれます。