一度腰痛を抱えてしまったら、長時間の立ち仕事というのは、非常に辛くなります。
いくら伸びをしても、きちんとした姿勢を維持しても、神経がずきずき痛みます。
しかし、腰痛持ちでもできる仕事を探すとなっても、果たしてどの仕事がどの程度腰に優しいのかもわかりにくいというのが現状です。
今回は、椎間板ヘルニア歴5年以上の私が、自信を持っておすすめする、腰痛でもできるコールセンターの仕事をご紹介します。
とにかく「腰痛ならとりあえず、コールセンターに入ってから考えろ!」というくらい、現実的な仕事の中ではおすすめです。
目次
コールセンターは座ってできるうえ、自分の裁量で休憩が取れる
特に受信系のコールセンターでは、常にお客様からのお問い合わせ電話がかかってくるため、営業時間中はオペレーターがいっせいに休憩を取ることができません。
だからこそ、お昼休憩以外の短い休みは、一日決まった時間だけ好きなタイミングで、好きな回数行けるような仕組みになっています。
短い休みというのは、いわゆるタバコ休憩とか、スマホ休憩、軽食休憩などですね。なんと呼んでもいいのですが、例えば、一日40分と決まっていれば、一回5分で8回に分けても良かったりします。
つまり、腰痛持ちにとって最大の鬼門である「立っているのはは辛いけど、かといってずっと座り続けるのもそれはそれで辛い」という状態から解放されるわけです。
一般事務と違って、あまり頻繁に休憩に行き辛いということは全くありません。
また、もちろんわざわざ休憩に行かなくとも、その場で座ったまま伸びをしたり、数分程度たちながら電話業務をしたりすることだってできます。
対面型の接客業ではないので、姿勢などはある程度自由度が高いのです。
人によって、立っているのと同じくらい座っているのも辛いけど、それでも働かなくてはならないという人は、腰痛用のクッションを持ってきて、それを椅子に敷きながら仕事をしている人もいます。
個々人の仕事に集中しやすい職場なので、変な目で見られることもなければ、会う人ごとにどうしてそんなものを敷いているのかを聞かれることもありません。
万が一、通院などで休むときのハードルがとても低い
普通の職場なら、自分の代わりを務められる社内スタッフというのは、多くて数名程度です。飲食店勤務や一般事務では、どうしても自分が休んだ分の穴埋めを、顔見知りの誰かがやっていると思えば、気が引けます。痛みを押し殺して、出勤しなければならないこともあります。
というより、会社側はそれを求めてきます。そして万が一休もうものなら、体調管理がどうのというような小言の一言が付いてくることさえあります。最初に腰を痛めてから、休むのが気まずくなって、今度は心を病んでしまったという事例さえあります。
コールセンターの場合はその穴埋め要員の桁が違います。
少なくとも十数名から、多ければ数約名ほどいます。
そのため、どうしても通院で遅刻してしまうときや、強烈な痛みが引かずに当日有給や欠勤となっても会社に迷惑がかかりにくいのです。
もちろん、全くゼロと言っては嘘になりますが、コールセンターに勤務している腰痛持ちの人間自体が多いので、無理を言ってくること自体が少ないです。
腰が痛いから休んでいるだけなのに、そこまで小言を言われるなら、別のコールセンターに行きますとなるからです。
また、季節によって痛む頻度が変わる場合など、あらかじめ組むシフトを減らす相談をすることも可能です。
冬になって痛みが強くなったら、休みを多めにしてもらって、調子が良い日が続いていればまたシフトを増やしてもらうということもできます。
最終的には、正社員就業を考えているとしても、とりあえずコールセンターで間をつなぎながら、体調を整えてから就活すべき!
もし今、あなたが腰痛で転職を考えているものの、派遣でコールセンターには入るのには抵抗を持っているかもしれません。
しかしながら優先すべきは「健康」です。今後どれほどの医療費が発生するかということを考えたら、一時期の収入低下を受け入れてでも迅速な改善体制を整えるべきでしょう。
履歴書を出して、一次選考から就活をまた始めていたら、いつ転職先が決まるかもわかりません。そしてその間にも腰は悪くなっていきます。
また派遣といっても、コールセンターの場合シフト制なら、平日の面接にも行けるため、延々派遣社員生活が果てしなく続くということもありません。
退職理由も腰痛で、コールセンターに入っているだけなので、はっきりしていますし、現在のところコールセンターで問題なく業務がこなせていると提示できれば、次回就業先でも座っての仕事なら任せられると判断してもらえるでしょう。
おすすめのコールセンターは、気を遣わなくても済む、オペレーターの就労人口が多い大規模デスク
コールセンターを選択する上での最大のメリットの一つは、就労人口が多いことによる気軽さです。
そのためには、規模の大きなデスクを勤務先に見つけるのが最適です。
では、具体的にどういうコールセンターを選ぶべきかというと、ポイントは三点あります。
②:駅から近い距離にオフィスを持っているデスク
③:休憩頻度の高いインバウンド(受信)系コールセンター
まず規模に関しては、これまで説明した通り、大きければ大きいほど、やむを得ず休んだり遅刻したりするときのハードルが下がる傾向にあります。つまり、腰が痛くて遅れても、小言をあまり言われないということですね。
続いて駅からの近さですが、これは言わずもがな、近いに越したことはありません。腰が痛くてコールセンターを選んだのに、駅からの歩く距離が長くて、いつもオフィスに着くまでに鈍い痛みを感じるというのは避けたいところです。
最後に休憩頻度についてですが、業界の慣例としてインバウンドの方が多い傾向にあります。もちろんアウトバウンド(発信)系でも同じような就労環境を用意しているところもありますが、確実なのはインバウンド(受信)系であると言えます。
まとめ)そもそもコールセンターには、腰痛持ちが多いので理解がある
以上が「【徹底解説】腰痛でもできる仕事と言えば、コールセンター!」でしたが、いかがでしたでしょうか?
最後にもともこもない話をすれば、コールセンターには腰痛持ちを理由に入ってきた人も多かったりしています。そのため、上司も理解を持っていたりするのですね。
結局のところ、腰痛持ちの仕事探しで選ぶポイントとしては、この「上司からの理解」かもしれません。
自分で自分の「健康」を守るためにも、あなたの転職が成功することをお祈りしています。